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トレーニング後のクールダウンが甘い?筋肉痛を防ぐ“プロ仕込み”ストレッチ法

フィットネスやボディメイクに力を入れている女性の皆さん。トレーニングの後にしっかりクールダウンしていますか? 

多くの方がハードなトレーニングを終えた後は「もう疲れた」「早くシャワーを浴びて休みたい」という気持ちから、クールダウンやストレッチを雑に済ませてしまいがち。

しかし、プロのアスリートやトレーナーの多くは、トレーニング後のクールダウンを非常に大切にしています。クールダウンを怠ると、筋肉痛がひどくなるだけでなく、疲労回復が遅れたり、パフォーマンスの向上が妨げられたりする可能性があるのです。

この記事では、筋肉痛予防に効果的な“プロ仕込み”のストレッチ法と、そのメカニズムを詳しく解説していきます。

目次

1:なぜクールダウンが重要なの?生理学的背景を理解しよう

トレーニング後のクールダウンは、単に「体をゆるめる時間」ではありません。

身体を運動状態から日常生活の状態へとスムーズに移行させるための大切なプロセスです。激しい運動をすると、筋肉には乳酸(にゅうさん)や疲労物質が溜まりやすくなります。

急に運動を止めると血液循環が滞り、これらの疲労物質が筋肉に溜まったままになり、遅発性筋肉痛(DOMS:Delayed Onset Muscle Soreness)が起こりやすくなると考えられています。

また、運動後は心拍数や体温が高い状態です。この状態からいきなり座ったり横になったりすると、体が急激な変化についていけずにめまいや立ちくらみを引き起こす場合もあります。

クールダウンを行い、徐々に心拍数を落とし、筋肉や関節の動きを整えていくことで、身体への負担を軽減し、怪我のリスクを下げることができるのです。

2:クールダウンにおけるストレッチの役割

クールダウンは一般的に「軽い有酸素運動」+「ストレッチ」という流れで行われます。

例えば、ジョギングやエアロビクスをしている場合は、急に動きを止めるのではなく、徐々にウォーキングに移行するなどして、心拍数と呼吸を落ち着かせます。

その後でストレッチを取り入れると、より効果的に筋肉をほぐし、血行を促進することができます。

●ストレッチが持つメリット

  1. 血行促進:軽い負荷をかけながら筋肉を伸ばすことで、血液循環が良くなり、老廃物や疲労物質の排出がスムーズになります。
  2. 柔軟性向上:使った筋肉をストレッチで伸ばすことで、筋肉の柔軟性が維持・向上します。可動域が広がれば、次回のトレーニングや日常動作も楽に。
  3. リラクゼーション効果:深呼吸と組み合わせることで、副交感神経が優位になり、リラックス状態を作り出します。睡眠の質向上にも寄与するので疲労回復を促進。

3:“プロ仕込み”ストレッチ法:実践例

ここからは具体的に、プロのトレーナーやアスリートが採用しているストレッチ法をご紹介します。

トレーニング後のクールダウンに取り入れれば、筋肉痛の軽減や疲労回復のスピードアップが期待できます。

1. ハムストリングス(太ももの裏)ストレッチ

  • 方法: 床に座り、片脚を前に伸ばし、もう片脚は膝を曲げて股関節に引き寄せます。伸ばした脚のつま先を天井に向けながら、背筋を伸ばして上半身を前方へ倒します。
  • ポイント: 腰を丸めず、骨盤を前傾させるイメージで行うこと。呼吸は止めず、ゆっくりと吐きながら行います。
  • 狙い: ハムストリングスは走る・跳ぶなどの動作に関わる大きな筋肉群。ここをしっかりほぐしておくことで、翌日の脚のだるさや筋肉痛を緩和しやすくなります。

2. 大腿四頭筋(太ももの前)ストレッチ

  • 方法: 立った状態で片脚を後ろに曲げ、足首を手でつかんでお尻に近づけます。バランスを取りにくい方は壁に手を添えてもOK。
  • ポイント: 膝が横に開かないように、脚はまっすぐ後ろに引くイメージで。お腹を引き上げて骨盤が前に倒れないよう注意。
  • 狙い: スクワットやランジ、ランニングなどで酷使される大腿四頭筋を伸ばすことで、太ももの張りや筋肉痛の予防につながります。

3. ふくらはぎストレッチ

  • 方法: 壁に手を当て、片脚を後ろに大きく引きます。後ろ脚のかかとを床につけたまま、前膝を軽く曲げて体重を前に移動させます。
  • ポイント: かかとが浮かないように注意。ふくらはぎからアキレス腱にかけて伸びる感覚を意識します。
  • 狙い: ふくらはぎは“第二の心臓”とも呼ばれる重要なポンプ役。ここをほぐすことで血行が良くなり、疲労物質の排出が促進されます。

4. 背中(広背筋・脊柱起立筋)ストレッチ

  • 方法: 四つん這いになり、手のひらを遠くに伸ばしながら背中を丸めます。次に息を吸いながらゆっくりと背中を反り、尾骨を上げるようにして目線を上げます。
  • ポイント: 猫のポーズと牛のポーズを交互に行うイメージ。呼吸に合わせて動作を切り替えることで、背骨周辺の筋肉をほぐします。
  • 狙い: 背中は姿勢維持や呼吸をサポートする大きな筋群。ここをリリースすると、上半身の疲労回復がスムーズになります。

5. 大胸筋ストレッチ

  • 方法: 壁に片腕を伸ばし、その腕を肩よりやや下に置きます。胸を開くように体を反対方向へねじり、胸の筋肉を伸ばします。
  • ポイント: 肩甲骨を寄せるイメージで行うと、より胸が開きやすくなります。痛みが出る手前で止め、ゆっくり呼吸を。
  • 狙い: 大胸筋が緊張していると肩が内巻きになり、猫背の原因に。しっかり開いておくことで胸の可動域が広がり、呼吸も楽になります。

4:プロがやっている「伸ばし方」のコツ

ストレッチを効果的に行うためには、呼吸や筋肉の感覚がとても大事。

トレーナーやアスリートは、次のようなポイントを押さえています。

  1. 呼吸を止めない:ストレッチ中に息を止めてしまうと、筋肉が緊張しやすく、柔軟性が十分に発揮できません。息を吐くタイミングでじわっと伸ばすのがポイント。
  2. バウンドさせない:反動(バリスティックストレッチ)をつけると、筋肉が急激に伸ばされるのを防ごうとして“筋紡錘(きんぼうすい)”というセンサーが働き、逆に縮もうとします。これは伸張反射と呼ばれる生理現象です。静的ストレッチ(スタティックストレッチ)を中心に行うことで、しっかりと筋肉をほぐす効果が得られます。
  3. 痛みが出るほど無理をしない:痛いほど伸ばすと筋繊維を傷める恐れがあり、逆効果。痛気持ちいい程度をキープし、ゆっくりと深めていくのが理想的です。

5:クールダウンを怠った場合の実例とリカバリー法

ジムの会員さんの中には、トレーニング後に急いで着替えて帰り、翌日や翌々日に激しい筋肉痛に悩まされるケースが少なくありません。

ある女性の方は、仕事帰りにジムでハードな下半身トレーニングを行い、そのまま帰宅。翌日オフィスで筋肉痛と倦怠感で立ち上がるのも辛く、仕事のパフォーマンスが大幅に低下してしまいました。

この方がトレーナーの指導でクールダウンをしっかり取り入れ、特に「ふくらはぎやハムストリングス、大臀筋(だいでんきん)」のストレッチを十分に行うようにしたところ、翌日以降の筋肉痛の度合いが緩和されただけでなく、むくみや疲労感も軽くなったそうです。

これはクールダウン時に血行を促進することで、筋肉中に残る疲労物質や炎症性物質の排出がスムーズになったことが大きいと考えられています。

まとめ

トレーニング後のクールダウンは、その日の疲労回復だけでなく、翌日以降の生活や次回のトレーニングの質にも影響を与えます。プロ仕込みのストレッチをしっかり行うことで、筋肉痛の軽減、血行促進、疲労回復、さらにリラクゼーション効果まで得られるのは大きなメリット。

「疲れたからストレッチは適当でいいや」ではなく、運動後こそ大切な時間だと認識して、ぜひ実践してみてください。特に女性は仕事や家事、育児などで何かと忙しい日々を送っていることでしょう。

短時間でも、筋肉を丁寧に伸ばす時間を設けるだけで、身体は見違えるほどスッキリするものです。ご自身の体に少しだけ余裕を与えてあげることで、明日からの生活もきっと前向きに、軽やかになりますよ。

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