40~50代にさしかかると、更年期に伴うホルモンバランスの乱れによって体型が変化しやすくなります。特にお腹周りや背中に脂肪がつきやすくなる、筋肉量が落ちる・・・といった悩みが増えてきますよね。
そこで注目されるのが、無理なく行える中強度のストレッチや軽いエクササイズを組み合わせた“燃焼体質づくり”です。
この記事では、更年期世代の女性が体型崩れを阻止しながら健康的に引き締まるための理論と実践方法を詳しく解説します。
1:更年期に起こる体型の変化と原因
- エストロゲンの減少
更年期になると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少します。エストロゲンには脂肪の代謝や骨密度の維持、肌の弾力などを保つ働きがありますが、その保護作用が弱まることで内臓脂肪が増えやすくなります。 - 筋肉量の低下
加齢とともに筋繊維が減少し、基礎代謝が下がります。特に運動習慣がない方は、この筋力低下が著しく、体重は変わらなくても体脂肪率が上昇しやすくなります。 - ストレスと自律神経の乱れ
更年期はホルモンバランスの乱れが自律神経にも影響を及ぼし、イライラや倦怠感、睡眠障害などを招きます。ストレス食いや運動不足が重なると、さらに体型崩れを加速させます。
2:“中強度”メソッドの考え方
更年期世代の女性にとって、高強度のトレーニングは関節や心臓への負担が大きい場合があります。一方、ゆるいストレッチだけでは筋力維持や脂肪燃焼を十分にサポートできません。そこでおすすめなのが、無理のない範囲で軽く息が上がる程度の中強度の運動を取り入れる方法です。
中強度の目安
- 息が上がるが会話はできる
- 1回の運動時間は20~30分程度
- 週に2~3回以上継続できる強度
この程度の運動を行うことで、筋肉を刺激しつつ、過度な疲労やケガのリスクを回避できます。
3:燃焼体質を取り戻すストレッチ&軽運動プログラム
ここでは、ストレッチを中心にウォーミングアップしながら、中強度のエクササイズを組み合わせるプログラムを紹介します。関節に過度な負担をかけず、更年期特有の倦怠感にも対処しやすいメニューです。
1. ウォーミングアップストレッチ
首・肩回り
- 首をゆっくりと左右に倒し、肩をすくめないように注意しながらストレッチ。
- 両肩をゆっくり大きく回し、肩甲骨を動かす。
背中・腰回り
- キャット&カウ(四つん這いで背中を丸めたり反らせたり)を5~6回繰り返す。
- 立った状態で腰を回すヒップサークルを行い、腰回りをほぐす。
脚・股関節
- スタンディングハムストリングストレッチ(片足を前に伸ばしてつま先を上げ、骨盤を前傾させながら太もも裏を伸ばす)。
- 足を腰幅に開いて膝を軽く曲げ、股関節周りをゆっくり回す。
2. 中強度エクササイズ:ヒートアップ編
(A) スクワット(ノーマルまたはハーフ)
- 足を肩幅に開き、背筋を伸ばす。
- 息を吸いながらゆっくり膝を曲げ、お尻を後ろに突き出すように下げる。
- 息を吐きながら立ち上がる。
- 10~15回×2~3セットを目安に。
(B) ランジ(前または後ろ)
- 片足を大きく前に踏み出し、膝を曲げて腰を下げる。
- 後ろ足の膝が床につかないギリギリでキープし、ゆっくり元に戻る。
- 各脚10回×2セット程度。
(C) ウォーキングまたは軽いジョギング
- 近所を20分程度散歩する感覚でウォーキング。慣れてきたら軽いジョギングを交える。
- 会話ができるレベルで息が上がるのが目安。
3. クールダウンストレッチ
胸・肩のストレッチ
- 両手を背中の後ろで組み、肩甲骨を寄せるように胸を開く。20秒キープ。
太もも裏・お尻のストレッチ
- 座った状態で片足を伸ばし、上体を軽く倒して太もも裏を伸ばす。
- ハーフピジョン(片足を前に曲げ、もう片方を後ろに伸ばす)でお尻周りをほぐす。
背中・腰のリラックス
- 仰向けになり、膝を抱えるようにして腰をゆらゆら揺すってほぐす。
- 最後に深呼吸を数回行う。
4:ケーススタディ:更年期症状が軽減して体型維持に成功したEさん(50代・女性)
背景
- 50代に入り、更年期症状(ホットフラッシュ、イライラ、不眠など)が顕著に。体重は急激に増えないが、お腹周りがポッコリしてきたのを気にする。
- 若い頃のような激しい運動は続かず、ヨガやストレッチも物足りなさを感じていた。
実践
- 週3回程度、30分程度の中強度プログラム(スクワット、ランジ、ウォーキング)を実施。
- 事前にストレッチで十分にウォーミングアップし、運動後はクールダウンを欠かさない。
- 食事は極端な制限ではなく、たんぱく質や野菜を意識してバランスよく摂取。
結果
- 1ヶ月ほどで、体重変化はさほどなかったが、ウエストやヒップラインが引き締まり始める。
- 2~3ヶ月後には、ホットフラッシュが軽減し、疲れにくい身体に。
- 更年期特有のイライラも減少し、夜もぐっすり眠れるようになる。
まとめ:更年期こそ無理なく続ける“中強度”のストレッチ&運動を
更年期にはホルモンバランスの変化で体型が崩れやすくなりますが、過度な運動や極端なダイエットは逆にストレスや体調不良を招きやすいのも事実。だからこそ、中強度のストレッチやエクササイズを定期的に行い、筋力の維持・増進と代謝アップを図ることが大切です。
- 更年期は体の変化が大きい時期: 無理せず、でも継続的に身体を動かすのがポイント
- ストレッチで柔軟性を高める: 関節をスムーズに動かし、ケガを予防
- 中強度エクササイズで筋肉に適度な刺激: 基礎代謝を落とさず、燃焼体質を取り戻す
- 生活習慣全体の見直し: 食事、睡眠、ストレスケアも同時に行う
更年期というライフステージだからこそ、無理のない運動を続けることで、若々しさと健康をキープできます。心身ともに安定した状態を目指して、“中強度”メソッドをぜひ取り入れてみてくださいね。


コメント